10年で37冊のMASSIVE。さて、38冊目はどうなる?

10月14日に『MASSIVE Vol.37』が発売になった。最初の号が出たのが2010年12月のこと。年内にもう1冊出すことはどう考えても無理なので、10年で37冊、つまり1年に3~4冊のペースで作ってきたことになる。それが多いのか少ないのかは自分ではわからないけども、『MASSIVE』だけに専念しているわけじゃない自分としては、よく頑張ってきたほうなんじゃないかと思う。 

音楽雑誌の減少傾向が続き、ひとつ休刊が決まるたびに、それまで継続的に記事を担当してきたアーティストの取材をする機会が途絶え、これはもう自分の基地を作るしかない、と考えたのが当初の創刊動機のひとつだった。ただ、僕自身は『MASSIVE』を作っている人間ではあっても、そこに所属しているわけではない。ときどきレコード会社やマネージメントの方から「今回は『MASSIVE』の発行時期とタイミングが合わないので取材は無理ですよね」などと言われることがある。そこで「いや、僕はあくまでフリーランスなんですけどね。露出媒体をそちらで決めていただければ、もちろん取材はお引き受けできますよ」などと回答すると、キョトンとされることがある。いつもの雑誌やWEB媒体、いつものライターやカメラマンに仕事を発注するばかりで、新たな露出先を探したり、そこに書き手を推薦したり、ときに「今回の取材は敢えてこの人に頼んでみようか?」みたいなことを考えたりすることは、とうに彼らの仕事ではなくなっているのかもしれない。なんだか愚痴みたいになってしまい申し訳ないのだけども。

どちらにせよ『MASSIVE』を始めたこと、続けてきたことに後悔はない。この場がなかったならば、たぶん僕の仕事量はグッと落ちていただろう。ただ、その継続のあり方については反省点も多々ある。それを2021年からの誌面に反映できればいいな、と考えている。発行時期についてはまだ白紙だけども、楽しみにしていて欲しい。というか、その前にまず最新号をお読みいただけたらとても嬉しい。ご意見ご希望ご感想、お待ちしております。


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増田勇一のmassive music life

いつのまにか還暦を過ぎてしまった音楽系モノカキの、 あまりにも音楽的だったり、案外そうでもなかったりする 日々。