アムステルダム出張日記【3】

長いフライトを経てアムステルダムに到着したのは、現地時刻4月25日(火)の午後6時近くになってからのこと。入国審査はとてもスムーズ。渡航目的を尋ねられて「METALLICAのコンサートを観に来た」と言うと、女性管理官から「わざわざ日本から? よほどのファンなのね」という言葉が笑顔とともに返ってきた。こういったやりとりが結構好きで、実際に公演観覧が目的の時は、そのアーティストのTシャツを着ていくようにしていたりもする。

遠い昔、デトロイトに出張した際には「ロック・コンサートを観に来た」と答えたら「この街にロック・シーンはない」と言われたことがあったが、変に「サイトシーイングに来た」とか言うと「なるほど。では、どんなところを観てまわる予定なのか?」などとさらに聞かれたりすることも多いし、誰々のショウを観に来た、ときっぱり言ったほうが渡航目的としてあまりに明確なので、そのまますんなり通れることが多い。

32年ほど前にも正直に「METALLICAを観に来た」と回答したところ、若い男性管理官に「マジかよ? やつらどこのホテルに泊まってるか知ってる?」と質問されたこともあった。実はバンドの滞在先で取材することになっていたから知っていたのだが、もちろん「NO」と答えておいたのだが、その管理官は隣の窓口の担当者に「おい、こいつMETALLICA観に来たんだって!」と告げ、2人でメロイック・サインを掲げて僕を見送ってくれたのだった。

無事に入国審査を済ませると、機内に預けた荷物も何の損傷もなくほどなく出てきた。そして荷物が結構重くて歩くのがしんどかったので、タクシーをを拾ってホテルへ。その運転手からも「オランダは初めて?」「日本からのフライトは何時間かかるの?」といったいつも通りの質問を受けたが、METALLILCAのライヴを観るために来たのだと告げると少しばかり驚いたような顔をしていた。ただ、それを知ると僕の行き先のホテルについても納得したようだった。公演会場であるJOHAN CRUIJFF ARENA(ヨハン・クライフ・アレナ)から徒歩圏内という立地だからだ。そして15分ほどで目的地に到着すると、別れ際に「財布は常に内ポケットに入れるようにしたほうがいい。このあたりは治安が悪いわけではないけども、人通りが少ないから気を付けるように」と注意を呼びかけられた。

ヨーロッパの大都市、特に観光客の多い街ではスリや置き引きも多いし、アムステルダムもその例外ではない。お礼を言って運転手と別れ、ホテルへのチェックインを済ませると、まずはWiFi環境などを確認し、デスクまわりに仕事コーナーを設置。これから5泊することになる基地の状態を整えたところで、さっそく増田は夜の街に繰り出したのだった。

アムステルダムのスキポール空港は欧州最大級の空港のひとつ。ターミナルがひとつだけなので「あれ、どの建物に行けばいいんだっけ?」と迷う心配がないのだが、そのぶん館内が異様に広いので、場合によってはすごく歩かなければならなくなる。

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増田勇一のmassive music life

いつのまにか還暦を過ぎてしまった音楽系モノカキの、 あまりにも音楽的だったり、案外そうでもなかったりする 日々。