アムステルダム出張日記【6】

METALLICAのPop-up shopで買い物を済ませると、ひとまずホテルに戻って荷物を置き、身軽になったところでふたたび街に出た。目的地は『HEINEKEN EXPERIENCE』。オランダといえば誰もが連想するはずのビール、ハイネケンの体験型ミュージアムだ。以前も一度行ったことがあるのだが、楽しかったのでまた来てしまった。

日本でもビール工場の見学ツアーなどはよくあるけども、このミュージアムではハイネケンの歴史や製造工程、特色などが学べるばかりではなく、アトラクション的なものがあったり、最後には館内のクラブみたいな場所でビールを2杯いただけたりする。いわゆる「インスタ映え」しそうな場所もたくさんあって、たとえば上の写真の緑の背景はハイネケンの瓶が敷き詰められたもの。まったく退屈しないし、ビール好きな方には是非お薦めしたい。ハイネケンのロゴが入ったお土産グッズも可愛いものばかりだし。


その後は特に目的地もないまま街をうろうろと散策。しかしどうやら「増田が歩くとライヴ会場に当たる」ようで「あの建物は見おぼえがあるぞ」と思って近付いてみたらPARADISOだったり、MELKWEGだったり。前者は1983年、1984年当時に全米進出前のLOUDNESSがライヴを行なっていた会場だから名前を記憶している人も多いんじゃないだろうか。

こちらがPARADISOでございます、の1枚。ハイネケンを2杯飲んだ後なのでわたくしちょっと顔が赤いですね、毎度のことではありますが。

その後は中央駅方面に向かい、オールドタウンにあるこじんまりしたシーフード・レストランで夕食を。実はこの店、到着日の夜に見つけて良さげだったので、場所をおぼえておいたのだった。ひさしぶりにムール貝などたべてしまった。値段も手頃で良かった。


この日はライヴがなかったわけだが、それでもずっとMETALLICAのTシャツを着ていた。というのも、街で同胞たちと出くわすのが楽しいからだ。Pop-up shop周辺ばかりではなく、街のいたるところにMETALLICAのTシャツを着た人たちの姿があって、すれ違うたびに親指を立てられたり、目で合図をされたり、お互いニヤリとしたり。そうしたやりとりをしながら街を歩いていて気付かされたのは、オレンジ色の飾りつけをした店が多いこと。これは翌日、4月27日がオランダ国王の誕生日だからだ。オレンジはオランダのナショナル・カラーで、この日はいつも街じゅうがオレンジ色に彩られ、お祭り騒ぎになるのだそうだ。ただ、今年はその祝日がMETALLICAのワールド・ツアーの初日と重なっている。きっと例年とは違い、明日のアムステルダムはオレンジ色ばかりではなく黒と黄色にも彩られることになるのだろうな、などと思いながら帰路に就いたのだった。

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増田勇一のmassive music life

いつのまにか還暦を過ぎてしまった音楽系モノカキの、 あまりにも音楽的だったり、案外そうでもなかったりする 日々。