アムステルダム出張日記【11】

そんなわけで、4月28日の夜は午前零時を30分ほど過ぎた頃に宿泊先に帰還。ホテル界隈には何もないので、買い置きのビールなど吞んで大人しく就寝。よく歩いたこともあってかぐっすりと眠ることができた。スマホの歩数計を確認してみたらこの日はなんと3万歩を超えていた。

翌日はMETALLICA公演の第二夜。朝食は、これまた買い置きのサラダ。特に外出することもないまま、第一夜のセットリストを確認したり、ライヴの印象を改めてまとめてみたり。帰国後すぐに原稿を作成するにはこうした作業も必要になってくる。

そして午後、会場界隈の様子も見ておきたかったので昼食がてら早めに出発。天候が良かったこともあり、スタジアム周辺の緑地に座り込んだり寝転んだりしているピクニック気分の人たちもたくさんいて、テラス席のあるレストランはどこもビアガーデン状態。僕も当然のように昼食のお供にはビールをいただいた。

▲朝食のチキンサラダ。オランダ語で鶏肉はKIP。だからキップ・ウィンガーという名前からは手羽先を連想してしまう。


▲昼食はキップ・バーガー。鶏肉しか食わないポリシーみたいなものがあるわけではないのだが、何故か二食続けてチキンになってしまった。

この日のライヴについては、発売中のBURRN!7月号に掲載されている記事を是非読んで欲しい。なにしろライヴ・レポートだけでも1万字近い長さだし、ジェイムズ・ヘットフィールド、カーク・ハメットのロング・インタビューとともに総計22ページの巻末大特集になっているので。しかし「2日間とも異なるセットリスト」であることは事前に把握していたけども、まさか「2日間を通じて1曲も演奏曲が被らない」という意味だとは思っていなかった。その徹底ぶりだけでもすごいものがある。

しかも、ステージセットや演出、会場の規模感などについては27日の初日公演を観ているだけにもはや驚きを感じなくてもおかしくないはずなのに、むしろこの夜のほうが興奮度が高かったように思う。そして、こうしていち早く二公演も観ることができたというのに「またどこかで観たい!」と思わずにはいられなかった。もちろん、その「どこか」が日本であることを何よりも願っている。仮に同じステージセットを持ってこられなくても、同じような規模感でのライヴが実現不可能だったとしても、何がなんでも今作「72 SEASONS」に伴うツアーのどこかで、彼らには日本の土を踏んで欲しい。

アムステルダム公演の終演時には、場内に聳え立つ円筒状のスクリーンに「Thank You Amsterdam!」というメッセージが映し出され、ステージを去る間際のメンバーたちは満足げな表情と口ぶりでこの街のオーディエンスに感謝を述べていた。同じようにして彼らが日本の都市名を掲げながら「Thank You!」と言ってくれる日の到来を信じて待っていよう。


▲というわけで、詳しくはBURRN!7月号の記事をお読みください。読み応え充分どころではない巻末特集であるはずだと自負しています。

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増田勇一のmassive music life

いつのまにか還暦を過ぎてしまった音楽系モノカキの、 あまりにも音楽的だったり、案外そうでもなかったりする 日々。