ロンドン滞在記:第6日(3月25日)

3月もいよいよ最終週。そしてこの日はDIR EN GREYのロンドン2夜公演の初日。今回のツアーにおいては、ワルシャワ、パリに続く3箇所目の公演地ということになる。会場は、地元の知人いわく「わりとお洒落で治安も良く、落ち着いた感じの街」だというイズリントンにあるISLINGTON ASSEMBLY HALL。シティ・ホールの大きな建物の一部として設けられた由緒正しいホールで、なんと開業は1930年。建物や内装からも歴史が感じられる。DIR EN GREYは以前にもこの会場でプレイしているが、楽屋に飾られていた過去の出演者たちの写真の中には、デイヴ・ギルモアのものも含まれていた。

ライヴ自体については後日キッチリと記事を書くのでこの場では触れずにおくが、この夜は2005年発表のアルバム『Withering to death.』を主題とする演奏内容だったこともあり、近年の彼らのライヴでは味わえないものを体感することができたように思う。26日の第2夜は『UROBOROS』を軸としながら構成されたステージになるだけに、また空気感ががらりと変わってくるのだろう。

ちなみに『Withering to death.』がリリースされたのは2005年3月のことなので、来年のこの時期には発売20周年を迎えることになる。ということは、彼らが欧米でのライヴ活動を始めるうえでの起点となった、あのベルリン公演からも同じだけの年月が流れているということだ。あれから20年、俺が還暦超えてるのも当然だよなあ、あの頃はまだ40代だったんだよなあ、などとしみじみ感じながらホテルへの帰路に就いたのだった。

会場の外にはメンバーが到着する前から入場列ができていた。今回のような各アルバムをテーマにした公演が欧米で行なわれるのは初のこと。この機会をみんな待ち焦がれていたのだろう。

日が暮れるとこんな具合にライトアップされる。

開場前の場内を2階席から見下ろすとこんな感じ。座席の背のところにドリンクホルダーではなく灰皿が設置されているところにも歴史を感じる。

ロンドンの皆さん大熱狂の図。今夜も楽しみだ!


そしてこの日は年代モノのこちらを着用して撮影に臨んだ。おそらく19年前のベルリンでも着ていたはずだ。

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増田勇一のmassive music life

いつのまにか還暦を過ぎてしまった音楽系モノカキの、 あまりにも音楽的だったり、案外そうでもなかったりする 日々。