OUTRAGEのツアー・ファイナル公演を観た。そして呑んだ。

3月4日、渋谷クラブクアトロにてOUTRAGEを観た。メジャー・デビュー30周年という節目を迎えている彼らだが、1月下旬に大阪で開幕を迎えた今回のツアーはそれを記念してのものであると同時に、昨年発売された最新作『RAGING OUT』に伴なうもの。それ自体も『RAGING OUT TOUR 2018』と銘打たれている。そして彼らは実際、さまざまな時代の代表的楽曲を随所にちりばめながらも、あくまで同作からの楽曲を軸に据えたステージを披露し、このバンドの本質が何ら変わっていないことをフロアを埋め尽くしたオーディエンスに改めて強く印象づけた。

最初から最後まで、とにかく熱の下がる瞬間というのが皆無だった。序盤から"MEGALOMANIA”が飛び出すのも痛快だったが、完璧な流れで連ねられた楽曲群の最後にこのバンドなりのポップ・ソングともいうべき"WORLD SLOW DOWN”が披露されるという新機軸なクロージングも、ライヴ自体の余韻をブライトで爽快なものにしていた。加えて、敢えて言ってしまうと、ここのところ観るたびに機材トラブルに見舞われていた阿部洋介が、まるで厄でも払い落としたかのように最初から最後まで冴えたギターを聴かせてくれたのも良かった。

彼らのメジャー・デビューから数えて30年になるということは、彼らと僕の付き合いもそれ以上の年数になっているということ。今やすっかり打ち上げの席では、老眼の話なども飛び交うようになった。しかしそれでも好きな音楽の話を肴にしながらの呑みは簡単には終わらず、宴は当然のごとく場を移しながら深い時間帯まで続いたのだった。

とりあえず今回のツアー自体は終わったが、このバンドの凄味は彼らのコア・ファンの枠の外側にももっと広く伝わって然るべきものだと思うし、意外と〈ジャンル違い〉とされるバンドとも手が合うのではないかという気する。だからこそ、まだ正式発表されてはいないものの、この日のステージ上で明かされていた某バンドとのジョイント公演実現は今からとても楽しみだし、あちこちの方向からもっと「OUTRAGEとやりたい!」という声が上がってくることに期待したい。少なくとも彼らの側は、誰とでもぶつかり合える準備が常にできているはずだから。

フロアの横には『RAGING OUT』のアートワークが描かれたバックドロップが。開演前にはHER NAME IN BLOODのIkepyがこのスペースでオープニングDJを務めた。

当日のセットリストと、バンドTにしてはめずらしい色だったので条件反射的に購入したTシャツの背面。こうしてまたTシャツの山が高くなっていく。

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50代半ばというよりはアラ還に近付きつつあるライター増田勇一の、音楽的だったりそうでもなかったりする日々。

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