JUDAS BRIEF党の次回ライヴに、臨時ヴォーカリストが参加。

JUDAS PRIESTのトリビュート・バンド、JUDAS BRIEF党の面々は苦悩していた。

4月8日、吉祥寺シルバーエレファントでのライヴが決まっているにもかかわらず、フロントマンのカオルが日程的な都合で出演できなくなってしまったためである。こうなったら自分が歌うしかないのではないか――そう考えたメンバーもいた。

しかし2月上旬のある日、彼らはSNSを通じてあるヴォーカリストの映像を入手する。そこに収められていたのは、去る1月28日、GUNS N’ ROSESのトリビュート・バンドであるJUN & 8 BALLSの下北沢でのライヴに飛び入りして“Welcome To The Jungle”を歌った得体の知れないヴォーカリストの姿と声。その瞬間、彼らの脳内に閃光が走った。

「こいつを代役に立てるのはアリかもしれない」

誰からともなくそうした声が上がり、バンドはそのヴォーカリストを探し当てた。彼はバンド経験皆無でレパートリーはほぼ“Welcome To The Jungle”1曲のみという人物。図々しくもアクセル・ローズにちなんでマクセル・ボーズと名乗っていた。アクセルといえば、近年ではAC/DCのツアーで彼が歌うなどという信じ難い出来事も起きている。しかもアクセルにはGUNS N’ ROSES結成前に、JUDAS PRIESTの楽曲タイトルをそのまま呼称として掲げたRAPID FIREなるバンドで歌っていた事実もある。AC/DCにアクセルというのがアリなのであれば、BRIEF党にマクセルでもいいんじゃないか――彼らがそうした判断を下すのにさほど時間はかからなかった。

 3月6日の夜、バンドはマクセルを都内某スタジオに呼び寄せ、その場で初めてのリハーサルを行なった。彼が1曲目に“Painkiller”を歌い始めた瞬間、メンバーたちの表情に驚きと安堵の色が同時に浮かんだ。一夜限りのカオルの代役が決まった瞬間だった。 とはいえマクセルは完全にシロウトのヴォーカリスト。当日までに彼がどれほどヴォーカル・パフォーマンスを仕上げることができるかが、このライヴの行方を決めることになるに違いない。この夜にしか観ることのできない特別編成でのJUDAS BRIEF党のライヴ。これは必見である。僕自身も、何がなんでもその場に駆けつけるつもりだ。 

3月6日、都内某スタジオ。筆者が何故その場にいたのかは謎である。

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50代半ばというよりはアラ還に近付きつつあるライター増田勇一の、音楽的だったりそうでもなかったりする日々。

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