ロンドン滞在記:第4日(3月23日)

海外出張というと3泊5日ぐらいのケースが多いのだが、今回のロンドン滞在は比較的長めで、ようやく折り返し地点に到達という感じ。この日、日中の予定は特になかったが、ちょうど土曜日ということもあり地下鉄でノッティングヒル・ゲイトまで向かい、ポートベロー・マーケットへ。平日に行っても楽しいのだが、土曜日にはすべての店が営業しているのだとか。そして実際、着いてみれば、年末のアメ横ほどではないにしても相当な混雑ぶり。買い物は特にせずに終わったが、昼食はストリート・フードで済ませることにした。バカでかい鍋で作られるパエリアなど、そそられるものが多々あったのだが、結果的にはトルコ料理の屋台でチーズとマッシュルームのギョズレメ(ユフカという薄い生地に具材を包んで焼いたもの)を食べた。これが結構なボリュームで大満足。とはいえ値段も8ポンド以上するのだけど。

ポートベロー・マーケットへと向かう道。この先、どんどん人口密度が濃くなっていく。最近のロンドンではスリが多発していて、スマホで写真を撮っているスキを狙われるケースが結構あるらしいのであまり写真は撮らずにいた。

迫力満点のパエリア屋台。見ただけで腹いっぱい。

実際に食したのはこちら、この種の食べ物は基本的にたいがい好き。


そして夜は02EMPIRE(SHEPHERD'S BUSH EMPIRE)でMR.BIGのライヴを取材。現在は『BIG FINISH』ツアーの一環としてのEU/UKツアーの真っ只中。この公演直前になって「エリックが喉の不調のため、サポート・ヴォーカリストとしてミケーレ・ルッピが急遽合流」という気になるニュースが飛び込んで来たけども、あくまで大事をとっての判断だったようだ。実際、エリックの歌唱から特に不調さは感じられなかった。ただ、ルッピとの間に発生する「ヴォーカル・ケミストリー」的なものが素晴らしかった。なにしろこのバンドはそもそも全員が歌うわけだが、そこに強力な歌い手がさらに1人加わったことで、歌声の重なり合いによる立体感みたいなものが、さらにすごいものになっていたのだ。

実際のライヴ内容については追って記事を書く予定なので、この場ではあまり触れずにおくが、演目自体は『LEAN INTO IT』の完全再現を軸とするものだから特に目新しさがあるわけではない。ただ、このレアな体制でのライヴを観られたこと自体も貴重だったし、ロンドンのファンもめちゃくちゃアツくて、会場内ではすごい音量の大合唱状態が続いていた。この機会に観ることができて、本当に良かったと思う。

そして24日も当然のようにライヴが控えている。何を観るのかは、例によって明かさずにおきたい。とはいえ10時間後ぐらいにはわかってしまうだろうけど。

ソールド・アウト続きの今回のツアー。会場規模がさほど大きいわけではないけども、ロンドン公演も当然のように完売!

オープニング・アクトはジャレッド・ジェイムズ・ニコルズ。この写真ではわかりにくいかもしれないが、演奏面はもちろん素晴らしかったのだが、もうひとつ印象的だったのは本人(ステージ下手側)のガタイの良さ。衣装はほぼスギちゃんなんだぜ。

MR.BIGのステージのクロージング場面。最後にビリーがイギリス、ロンドンに対する思い入れ深さを語った。来日公演の際にも思ったけども、ビリー先生の言葉は、まさに「場が締まる」んだよな。

アフターショウの「しばしご歓談」の場にて、両ヴォーカリストに挟まれて。なんだかこれだけで歌が上手くなったような気分(そんなわけはない)。


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増田勇一のmassive music life

いつのまにか還暦を過ぎてしまった音楽系モノカキの、 あまりにも音楽的だったり、案外そうでもなかったりする 日々。