緊急生放送への緊急参加、事後報告。

今日は午前中から都内某スタジオに出向き、ニコニコ生放送の『YOSHIKI CHANNEL 緊急生放送~海外から近況報告!』に出演してきた。僕のところに今回の話がきたのは22日の深夜のこと。本当に急な話だった。ニコニコというよりドキドキ生放送である。

実は今回、YOSHIKI自身がどこにいるかは明かされないはずだったのが、話の流れのなかで彼自身の口から、ロサンゼルスのスタジオからの中継であることが判明。現地からの映像は鮮明なのに何故か音声だけが途切れがちになるというトラブルに見舞われ、結果的には電話で話しながらの放送というハイテクなのだか原始的なのだかわからない状態になってしまった。が、その会話のなかで4月に出演が決まっている『コーチェラ・フェスティヴァル』の話、進捗状況が気になるアルバムの話を聞くことができたのは僕自身にとって有意義だったし、番組を見てくださっていた皆さんにも喜んでいただけたのではないかと思う。モニター画面に流れては消えていく〈増田さん、頑張ってもっと聞き出して!〉的な書き込みに応えきれたとは思わないが、これまで公になっていなかったはずの初耳情報もいくつかあったし、ますます3月8日に控えている次なる重大発表が何なのかが気になってくる。

また、番組中でも話に出ていたが、ロンドンのウェンブリー・アリーナで行なわれた昨年度のコンサートすべてのなかから、2017年3月に行なわれたX JAPANの公演が、『2017年度 SSEアリーナ・ライヴ・アワード』で見事第1位を獲得した。要するに同会場での年間ベスト・ライヴということである。これはいわゆる批評家たちによる選出ではなく、あくまでファン投票による結果であり、〈評価〉というのとは少し違う。なかにはこうした賞について「得票数が多いだけだろ?」と冷ややかに見る人もいるのかもしれないが、ファンに〈票を投じなければ!〉という使命感めいた気持ちを抱かせるこのバンドの求心力には、やはりすごいものがある。それにこうした投票結果というのは、彼らのファン・ベ―スがいかに強固であるかを欧米の音楽業界関係者たちに知らしめることにもなるのだ。

『コーチェラ・フェスティヴァル(正式にはCOACHELLA VALLEY MUSIC AND ARTS FESTIVALという)』への出演決定の報にも同じような効力が見込めるはずだ。いわゆるフェス・シーズンの到来に先駆けて開催されるこの有力フェスは、その年の音楽シーンの動向を示唆するものとも言われている。2016年にはGUNS N' ROSESがこの場に登場し、ほぼ誰もが半信半疑だった復活劇が真実であることを、広く世に知らしめることになった。X JAPANはこのフェスにおけるヘッドライナーではないが、この機会に従来の支持層以外にも広く存在を印象づけることになるだろうし、〈あの『コーチェラに』に出るのか!〉と、このバンドに対する認識を新たにする関係者も多いはずだ。

なんだか日記のつもりで書いているうちにほとんど原稿みたいになってしまったが、とにかくこの4月、そこで何が起こることになるのかが今から楽しみでならない。その前に、次なる重大発表というやつの正体が気になるところではある。「とぼけちゃって。ホントは知ってるんでしょ?」という声が聞こえてきそうだが、本当に僕自身も、少なくとも今現在の時点では何も知らないのだ。

さて、この種のトークというか番組進行的な仕事は今現在の僕にとってメインの業務ではないが、どうやら向いていないわけではないのかもしれないな、と思わされることがときどきある。見た目も声もTV向きだとは思っていないが、制限時間ギリギリまで話を聞き出しつつなんとかタイムテーブル通りに話を進めていくことについては、わりと得意なほうなのかもしれない。以前、あるバンドの個別インタビューを行なった際、時計を見ていたわけでもないのにすべてがほぼ同じ長さで終わり、同席していた担当編集者に驚かれたことがあった。これはおそらく、限られた時間枠で取材するということが染みついていて、体内時計が(インタビューなどの時だけは)わりと正確に働くようになっているからなのだろう。いわば、職業病のようなものだ。というわけで、この種の仕事のご発注もお待ちしております(笑)。

今年の『COACHELLA』の出演者ラインナップ。X JAPANはビヨンセがヘッドライナーを務める4月14日と21日に出演すると告知されている。https://www.coachella.com/

2017年3月4日、ウェンブリー・アリーナの開場を待つファンの行列。この日から、もうすぐ1年。

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増田勇一のmassive music life

いつのまにか還暦を過ぎてしまった音楽系モノカキの、 あまりにも音楽的だったり、案外そうでもなかったりする 日々。