リック師匠、今はとにかくお大事に!

日本時間の3月27日、CHEAP TRICKのリック・ニールセンがひさしぶりにツイッターに書き込みをした。2月6日付の「38年前の今日、『DREAM POLICE』が発売された」というツイート以来のことだ。今回アップされたのは、3月26日に70回目の誕生日を迎えたAEROSMITHのスティーヴン・タイラーに向けてのお祝いメッセージ。自分のTL上にこれを見つけた時、本当にホッとした。

多くの人たちにとって〈4月のメイン・イベント〉だったはずの、CHEAP TRICK武道館公演の延期が、先週、3月22日に発表された。理由はリック・ニールセンの体調不良。医師の診断により、数ヵ月間は海外渡航を控えるようお達しが出たのだという。

今回の公演は、1978年4月に行なわれた彼らの初来日公演から数えて満40周年となることを記念してのもの。言うまでもなくその際のライヴを収めた作品『at BUDOKAN』は彼らの出世作となり、今回の武道館公演が組まれていた4月25日というのは、40年前にその初来日ツアーが福岡で幕を開けた日付けでもある。そんな記念すべきライヴを、自身の体調を理由に延期しなければならなくなったリックの悔しさを思うと、本当に言葉が出てこない。なにしろ彼らは、どんな時代にもコンスタントにツアーをしてきたことを、いつも誇りにしてきたバンドなのだから。

実は3月上旬、今回の公演に向けてリックの電話インタビューを行なう話が持ち上がっていた。が、その取材も彼の体調不良を理由に一旦キャンセルされていた。ちょうどその時期、年がら年中ロードに出ている彼らにライヴのスケジュールは入っていなかった。ただ、5月半ばからはPOISONとの長い全米ツアーが控えているし、その先にはLYNYRD SKYNYRD、DEF LEPPARDとJOURNEYの夏季ツアーへの出演も決まっている。「リック師匠、ここで無理しないでくださいよ!」というのが僕の正直な気持ちだった。

リックの体調については〈海外渡航不能〉とされているだけで具体的なことが伝えられていないだけにとても気になっていたし、久しく彼のツイッターが更新されていないことも不安を煽った。それを和らげてくれたのが、27日付の、スティーヴンに対してのお祝いメッセージだったというわけだ。もちろん今も「無理しないでくださいよ!」という気持ちに変わりはない。できることなら秋ぐらいに振替公演実現を願いたいところではあるが、彼らが来てくれるんだったら時期なんかいつでも構わないし、会場だって武道館じゃなくてもいい。もちろん、せっかくのアニヴァーサリー・イヤーなのだから、彼ら自身にも最大急のスケールで、相応しい場所でその感慨を味わって欲しいという気持ちはある。が、どんな時にもライヴ・バンドであり続けてきた彼らの今現在のリアルを目撃できるならば、僕はそれでいい。このバンドを愛し続けてきた人たちは、きっと同じ気持ちだろうと思う。

というわけで、リック師匠、一日も早い回復を祈っています。とにかく今は無理しないでください。どこまで本気かわからないあなたの発言で、未熟な取材者の自分がアタフタさせられる次の機会を、心から楽しみにしています。もちろんいちばん待ち遠しいのはライヴですが。


2016年5月31日のリック・ニールセン。都内某所にて、筆者撮影。

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50代半ばというよりはアラ還に近付きつつあるライター増田勇一の、音楽的だったりそうでもなかったりする日々。

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