lynch.武道館公演速報とMASSIVE Vol.41の話。

11月24日、41冊目となる『MASSIVE』が無事に発売された。表紙+巻頭特集はlynch.で、発売前日にあたる勤労感謝の日は彼らにとって初の武道館公演当日。会場の物販ブースではフラゲも可能だったので、読みながら開演待ちをしていた方もいらしたのではないかと思う。もちろんそうしたことも想定していたので公演内容のネタバレ的な記事にはなっていないし、逆に公演終了後に読むとしらけるようなものにもなっていないはずだと自負している。2022年のスタートと同時に始まった活動休止期間を各々がどんな気持ちで過ごし、武道館での「再開」と「再会」に至るまでの道程をどのように歩んできたかを読み取っていただけることだろう。lynch.のファンの方々はもちろん、そうじゃない方にも是非お読みいただきたいところだ。

実際、あの日のライヴは、lynch.について予備知識や思い入れがない人が観ても感動レベルのものだったはずだ。現に、たまたま縁あって同公演を目撃することになった知人のバンドマンはめちゃくちゃ刺激を受けた様子で「1曲も知らないのにあっという間のように感じた」「感動的だったし、やられた、と思った」というメールが翌朝に届いたほどだった。

同夜の公演終了直後、僕は武道館のバックステージにあるプロダクション・ルームに直行し、そこで速報原稿を書いていた。これがなかなか難しくてね。即出しのニュース記事には、具体的な演奏内容を細かく追うことは求められていないし、逆にそこで必要とされるのは、そのライヴがどんな意味を持つものになったかという結論をズバッと言うこと。そういう記事を短時間でまとめるのは簡単なことではないけども、時間をかけすぎると今度はポイントが増えてしまって曖昧な印象のものになってしまい兼ねないところがある。

しかも同じ部屋の中にはレコード会社の方々とかカメラマンとかもいるわけで、できることなら猛スピードで仕上げて担当者に渡し、「えっ! もうできちゃったんですか!」という驚きの声を聞きたいところだったりもする(笑)。でもまあ、結果的に終演1時間後くらいには書き上げていたので、まあまあのスピードではあったのではないかと思う。というわけで、その記事がこちら。

しかし実はこの原稿を書き上げて帰路に就く地下鉄の中で「あ、あのことを書かなかった」というのを次々と思い出しましてね。全面的に書き直したいとまでは思わないけども、完全版みたいな記事を近いうちに作ろうかな、と考えていたりもする。

そして発売されたばかりの『MASSIVE Vol.41』については、いつものことながら早々に感想が届き始めていて、とても嬉しく思っている。誌面に掲載されている各記事についての捕捉というかこぼれ話的なものも、追ってこのブログで書いていこうと思っているのだが、それを目にする前にまずは本誌を読んでくださいませね。



0コメント

  • 1000 / 1000

増田勇一のmassive music life

いつのまにか還暦を過ぎてしまった音楽系モノカキの、 あまりにも音楽的だったり、案外そうでもなかったりする 日々。