30年前の今頃は……

1993年の正月は、初めてMUSIC LIFE編集長として迎えた。

BURRN!から同誌の編集部に人事異動になったのは確か1992年10月末日か11月1日付のことで、11月発売の12月号にはどちらの誌面にも僕の記名記事はないのだが、11月中旬にはUKに出張してJESUS JONESやEMF、NED’S ATOMIC DUSTBIN、KINGMAKERを、12月初頭にはドイツに飛んでMETALLICAとEXTREMEの欧州ツアーを取材している。そして今から30年前の今頃は正月気分を味わいつつもGUNS N' ROSESの三度目の来日を前にして「ちゃんと取材できるのかな? 台割どうしようかな?」などと考えていたのだろうと思われる。

当時まだ31歳だった僕は身体的にもまだまだ無理がきいたし、毎月のように海外出張が続いても疲れが溜まることはなかった。今の自分にとってあの頃と同じペースで飛び回ることはほぼ不可能だろうが、年齢と経験を重ねてきたぶん知恵は身についているはずなのだから、今年もいろいろな現実に抗いつつ工夫しながら無理のない範囲内で動き続けたいものだと思っている。2019年の夏以来使っていないパスポートが必要な取材もそろそろ再開したいところだ。




1993年のMUSIC LIFE誌。右から編集長就任後最初の号となった1月号、2月号、3月号。1月号は完全にクリスマス・カラーだが、狙ったわけではなく偶然だった。

0コメント

  • 1000 / 1000

増田勇一のmassive music life

いつのまにか還暦を過ぎてしまった音楽系モノカキの、 あまりにも音楽的だったり、案外そうでもなかったりする 日々。