一週間ちょっと、更新を怠けていた。とはいえ怠けていたのはブログだけで、なかなか書くことができずにいたのは5月23日に発売される『MASSIVE Vol.30』のための執筆作業にしばらく集中していたからだ。実はいま〈執筆〉と打ったつもりでいたら〈死ピつ〉と画面に表示されてドキッとさせられたのだが、下手をしたらホントに死んじゃうんじゃないかというほど毎日たくさん書いていた。でもわかっている。そういうことを言えるうちはまだまだ元気なのだ、と。
よく〈寝てない自慢〉をする人がいる。実は自分でもきのう会話のなかで〈ここ1週間で24時間寝てないかも〉という発言をしてしまい、軽めの自己嫌悪をおぼえた。睡眠時間をちゃんと確保できていないのは忙しいからではあるけども、裏を返せば自分の作業効率が悪いからでも、日々を計画的に過ごせていないからでもある。〈寝てない自慢〉はそういった自分の駄目さをわざわざ白状するような行為。気を付けたいものである。
しかし、そうしてロータイにムチ打ちながら作った『MASSIVE』は今回もかなり濃厚な内容。表紙と巻頭特集はLUNA SEA(RYUICHI+SUGIZO)。LUVに満ちたLUNATICな話をふたりにたっぷりと聞いた。それ以外の具体的な掲載内容については明日あたり発表しようと思っているのだが(勿体つけた情報解禁日など設けていないので、もう各アーティストのオフィシャルサイトなどで公表済みだったりするかもしれないけども)、今回は初めて取材したバンドも2組掲載されているし、自分でも読み返しながら涙がにじんできた対談記事などもある。不定期刊行で〈増田が作れる時に作る〉みたいなスタンスでのらりくらりとやっているこの雑誌に協力してくださる関係者の方々、そして誌面に載りたいと言ってくださるアーティストの皆さん、いつ出るかわかりにくいのに情報をチェックしながら毎回購入してくださっている皆さんには、心から感謝している。本当にありがとうございます。
たまに〈べつに俺、書くことが好きなわけじゃないんだろうな〉と感じさせられることがある。どちらかといえば読むほうが好きなのだろうし、読み物を作ることのほうが自分には向いているんじゃないかと認識している。だから俺は〈自分が読者だったら読みたいはずのもの〉を書こうとするのかもしれないし、時系列で流れを追っただけのライヴレポートや、単なるQ&Aでしかなく実際に会った意味が感じられないインタビュー記事など作りたくないのもそのためかもしれない。
この先に話が及ぶと毒を吐きそうなのでストップをかけておくことにするが、なにはともあれ、なんとか30号目まで辿り着こうとしている『MASSIVE』をこれからもよろしくお願いします。
『MASSIVE』については取材をして原稿を書くだけではなく、ページ構成なども自分で考えています。これはもちろん編集者のお仕事のひとつ。1冊作るたびにこういった資源ごみが大量に出ます。
増田勇一のmassive music life
いつのまにか還暦を過ぎてしまった音楽系モノカキの、 あまりにも音楽的だったり、案外そうでもなかったりする 日々。
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