MASSIVE、ようやく30号目。そして次に目指すのは……?

5月23日、MASSIVE Vol.30が発売を迎えた。前号が29号目だったから今回が通算第30号になることはあらかじめわかっていたわけだが、やっぱりこうして数字的な区切りに到達すると、少しばかり感慨めいたものがある。自分を褒めてやりたい、という言葉はあまり好きではないが、ちょっとは労わってやりたいという気分になるものだ。

MASSIVEを作ることにした理由のひとつは、音楽雑誌が年々減り続けていることにある。僕のような職業の者にとってそれがどういうことに繋がるかというと、単純に収入減が減るというのも当然あるわけだが、それ以上に「長きにわたり培ってきた取材対象との関係性が壊れてしまい兼ねない」というのがある。ことに国内アーティストの取材については、同じ媒体で同じライターが継続的に取材を担当していくケースが多い。しかしそこで雑誌自体が休刊ということになると、それまで毎月のように取材してきたアーティストについて「来月は待望のニュー・アルバムが出るというのに、自分には取材の場がなくなってしまうのか?」ということになってしまう。

実際、デビュー当時から取材させていただいてきたDIR EN GREYにしろRIZEにしろ、僕が記事を書く場は時間経過とともに移り変わってきた。UVERworldについても清春についても同じことだ。が、ひとつ雑誌がなくなるたびに、そのアーティストについて書く次なる場を見つけることもだんだん難しくなってきた。だから、MASSIVEのような、基本的に自分ですべて決められる場を設ける必要が出てきたのだ。

MASSIVEの制作過程において打ち合わせは何度かあるけども、編集会議は一度もない。それは、僕自身の頭のなかで行なわれるものでしかない。自分で決めて、自分で話をつけて、自分で取材し、自分で書く。そういう本を30冊作ってきたのかと思うと、「よくやったな!」と褒めてやるよりも「おまえ大丈夫なのか?」と問いかけたくなる。なにしろMASSIVEを作り始めた頃、僕は今より7歳も若かったのだ。正直、これまでと同じペースであとどれくらいこの本の制作を続けられるかは自分でもわからない。昔は全然平気だった徹夜仕事もできにくくなってきているし(というか、できればやりたくないし)、原稿を書くスピードも、少しは落ちてきているんじゃないかという気がする。が、こうして作り続けていくなかでもしも本当に「もう無理!」という局面が訪れたなら素直にギブアップするので、それまではちょっと無理をしてでも続けていこうと思っている。で、いつか「そろそろ終わるべきかな?」という時期到来を具体的に予知したなら、誰かの判断で終わらされる以外に道がなくなってしまうちょっと前までに、次に進むべき道を用意しておかねばと思う。

しかしとりあえず、こうしてVol.30が無事に世に出た今は、Vol.31をきっちり作り上げることが次の目標だ。というわけで、まもなくその31号目のための打ち合わせへと向かいます。脳内での第一回目の編集会議が、ようやく終わったので。

MASSIVE Vol.30  5月23日発売

なんとなく、30冊並べてみた。

で、写真を撮って片付けた後に順番の間違いがあることに気付いた(苦笑)。

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50代半ばというよりはアラ還に近付きつつあるライター増田勇一の、音楽的だったりそうでもなかったりする日々。

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