HEESEYの『ODYSSEY』、素敵なアルバムでっせ。

5月20日、HEESEYのライヴを観るために大阪に行ってきた。6月に入れば東京での公演も2本あるのだが、なんといずれの日も自分が出演するイベントの開催日。ならば今回のソロ・ツアーの初日にあたる大阪公演に足を運んで、ライヴ写真も撮って、ツアー開幕のニュース記事も作っちゃおうじゃないか、と考えたのだ。このへんの考え方が、やはり自分はライターというより編集者寄りなのだと思う。そして今朝、BARKSにアップされた記事がこちら。

当日の公演会場は大阪は心斎橋、アメ村のビル地下にあるDROP。ステージ低めのライヴハウスということで、僕はステージと柵の間の隙間にスリムな身体を滑り込ませ(笑)、そこに2時間座ったり跪いたりしたまま写真を撮りながらこの夜のライヴを堪能した。ライヴ自体の内容については、これから観る人たちの楽しみのためにもここでは書かずにおくけども、とても楽しい時間を過ごすことができたのはHEESEYのウィットに富んだ、というか駄洒落の多過ぎる軽妙なお喋りを含むライヴ・パフォーマンスの充実ぶりばかりではなく、大阪のお客さんたちの素晴らしさゆえでもあった。

開演ちょっと前、僕は「すみませーん、ちょっと通してください」とか言いつつフロアの脇のほうから前方に進み、柵の向こうに潜り込んだ。あらかじめそこには自分のリュックを置き、「ここで撮影します」との貼り紙をつけてはおいたのだが、念のため僕の真後ろにあたるステージ上手側最前列のお客さんたちに「ちょっと邪魔になるかもしれませんが、あまり移動はせず、立ち上がることもほぼないので……」ということを伝えた。というのも、以前、あるライヴで同じような状況にあった際、あからさまな舌打ちが聞こえてきたり、柵とステージの間に荷物を置いて〈こっちに来るな〉という無言のアピールをしてきた人がいたことがあったからだ。「数曲撮影後には後ろに下がりますので」的なことを伝えた際に「じゃあ最初から、後ろから撮れよ」と言われたこともあった。

しかしこの夜の反応は全然違っていた。僕がそのように告げると、最初に聞こえてきたのは「わぁ、撮影の人からそんなふうに言ってもらえたの、初めて!」という言葉。すると「カッコいい写真撮ってくださいね」「逆にこっちが邪魔なときは言ってくださいね」「柵のココに足掛けてますけど邪魔じゃないですか?」「それは映像ではなく写真? どこに載るんですか?」といった言葉が続けざまに飛び込んできた。そんなフレンドリーな大阪の皆さんのご理解のおかげで、僕は気持ち良く撮影させていただくことができた。本当に、ありがとうございました!

いやー、それにしても楽しいライヴだった。HEESEYとは音楽趣味のみならず波長の合うところがとてもある。最初の出会いは彼がMURBASで活動していた頃のこと。アメ横時代の彼の名刺も持っていたりするし、KISSを観るためだけに一緒にオーストラリアを旅したこともあった。そして今回リリースされた『ODYSSEY』という2作目のソロ・アルバムは、まさにその〈旅〉をテーマとするもの。音楽の世界地図を巡るような楽しさもあれば、人生という旅についての味わい深い歌も、たびたび旅に出るたびに、みたいな駄洒落センスも詰め込まれたカラフルで実に彼らしい作品だ。そのアルバムにまつわるHEESEYの想いなどについては、昨日発売されたMASSIVE Vol.30に掲載されているロング・インタビューをお読みいただければと思う。また、ライヴ会場で販売されている今回のツアー・パンフには、アルバムに収録されている各楽曲についてのインタビューが掲載されていて、こちらも僕が取材を担当させていただいた。

というわけで、それがたかが一泊の取材旅行であろうと、やっぱり〈旅〉は楽しいし、それが日常生活のなかでのスパイスになったり、そこで何かしらの〈気付き〉を得られたりすることもある。さて、次はどこへ行こうか……という前に、まずは次の締め切りをやっつけなくてはね。

HEESEY@大阪・アメリカ村DROP 2018.05.20

4年ぶりの新作ソロ・アルバム『ODYSSEY』。当初は2枚目のソロ作ということもあり、『HEESECOND』という仮題が付けられていたのだという。今後のツアー・スケジュールなどはこちらを参照のこと⇒https://www.heesey.com/

そしてこちらにHEESEYのインタビューが掲載されております。是非チェックしてみてください。

youmasuda's Ownd

50代半ばというよりはアラ還に近付きつつあるライター増田勇一の、音楽的だったりそうでもなかったりする日々。

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