前にも書いたが、70年代、高校生の時分には、ラジオ関東とFENでオンエアされていた『全米TOP 40』を毎週欠かさず聞いてチャートをノートにつけていた。80年代になって編集者になってからも、1998年にフリーランスになってからも全米チャートはわりとマメにチェックしていたのだが、最近はめっきり見なくなっていた。というのも、「アレとコレとではどっちが売れているのか?」みたいな興味を持つような対象が減ってきたのと、アメリカのチャート動向が日本のそれにもたらす影響が年々感じられなくなってきたからだ。とはいえもちろん、日本から見れば何が意外なほど売れていて何がそうでもないのかなどについては、仕事上の理由も含めてわりと把握しているつもりだが。
このへんのことについてはまた機会を改めて書こうと思うが、今日、たまたたビルボードのチャートを眺めながら「そういやデジタルで先行リリースされているGUNS N’ ROSESの“Shadow of Your Love”はチャートに顔を出しているのか?」などと思い立って調べてみたところ、いわゆるシングル・チャートなどには名前がないものの、Top Mainstream Rock Songsというさほど重みを感じられない部門において、6位にランクされていた。このMainstream Rock という区分けの基準はよくわからないが、彼らの上に名を連ねていたのは1位から順にGODSMACK、SHINEDOWN、BAD WOLVES、GHOST、そしてKORNのジョナサン・デイヴィス。自分にとっては好き、もしくは気になっているアーティストの名前ばかりがそこに並んでいた。そうか、自分が好んでいる〈かつては時代のなかで革新的だったけども今や普遍性のあるものとして受け止められているロック〉は、どうやら現在においてはMainstream Rockということになるようだ。もちろんそうした枠組み自体はどうでもいいのだけども、これから先は、このチャートをチェックするようにしようかな、などと思った次第だ。
それにしても、あと3週間しないうちに世に出ることになるさまざまな仕様での『APPETITE FOR DESTRUCTION』新装盤は、各国のチャートにおいてはどのような結果を残すことになるのだろうか? なんだか久しぶりにチャートに対する興味が強まってきた。
この“Shadow Of Your Love”には〈1986~〉みたいな但し書きが伴っていない。
ということは……?
増田勇一のmassive music life
いつのまにか還暦を過ぎてしまった音楽系モノカキの、 あまりにも音楽的だったり、案外そうでもなかったりする 日々。
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