ふたたび降臨した、もうひとりの自分。

また調子に乗って歌ってしまった。8月7日、Hard Rock Cafe横浜店でのHATTALLICAのライヴにゲスト出演してしまったのだ。しかもロブ・ハルフォード役として。

改めて説明する必要もないはずだが、HATTALLICAは本家METALLICAにも認知されているトリビュート・バンド。そのライヴの完成度、こだわりぬかれた再現性の高さには定評がある。

振り返ってみれば、JUDAS BRIEF党の臨時ヴォーカリストとして吉祥寺Silver Elephantのステージに立ったのが、去る4月8日のこと。早いものであれから4ヵ月の時間が流れているわけだが、あれがなかったら今回のことも起こり得なかっただろう。

HATTALLICAのギタリスト、Kirz氏からは、実はBRIEF党のライヴに向けてたびたびスタジオ入りしていた3月のうちから話を持ち掛けられていた。ただ、当初希望されていた彼らの4月29日のライヴへの参加は取材スケジュールの都合で叶わず、いつかタイミングが合えば、というところで話が一度止まっていたのだった。

過去、ロブ・ハルフォードは何度かMETALLICAのステージに登場し、JUDAS PRIESTの"Rapid Fire”を彼らと共演している。HATTALLICAが考えていたのは、まさしくその場面の再現だった。

https://www.youtube.com/watch?v=yFonJWErOE

https://www.youtube.com/watch?v=zga67Ievjck

“Rapid Fire”については、BRIEF党とのステージでは演奏していなかったし、歌詞もきちんと覚えていなかったので、正直なところ不安だった。だから8月2日の夜に彼らがリハーサルするスタジオを訪ねた時も、ちゃんと歌えなかったらお断りしようかな、と考えていた。ところが一回合わせてみたところ、「ばっちりじゃないですか!」みたいなことになり、結局またもや調子に乗ってしまったというわけだ。

とはいえ今回も歌詞を覚えきれなかったのでカンペを用意し、途中からサングラスを投げ捨てて老眼鏡をかけた状態で歌うという事態になったのだが、なんとか形にはなったのではないかと思っている。最後の最後は「See you at FIRE POWER TOUR in November!」と噛まずに言って去ることができたし、まずまずだったのではないか、と。

しかし、そんなことはともかく、この日もHATTALLICAは素晴らしかった。トリビュート・バンドというものに対する見方は人それぞれだと思うが、本家への接近度のすごさもさることながら、バンド自体に力があるのだ。僕のようなど素人が歌っても形になり得たのは、バンド自体に確固たるものがあるからこそ。それを改めて実感させられた。

というわけで、4月のライヴの際に自作した衣装がこの夜にも活躍することになったわけだが、果たしてこれは、いつ訪れるかわからない“次”のためにこのまま保管しておくべきものなのか? あんまり調子に乗るなよ、と思いつつも、なントなく新たな機会到来を心の隅のほうで期待している自分がいることに気付かされるのだった。


HATTALLICAの次回ライヴは、9月9日、渋谷Milky Wayにて。この日はなんと、日本で初めて四天王が激突することになる!

http://hattallica.com/

https://twitter.com/HattallicA


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増田勇一のmassive music life

いつのまにか還暦を過ぎてしまった音楽系モノカキの、 あまりにも音楽的だったり、案外そうでもなかったりする 日々。