ヘヴィ・メタル専門誌『BURRN!』の別冊にあたる『BURRN!JAPAN』の次号制作に向け、できるだけ〈三密〉な状態や長距離移動を避けながらの取材活動が続いている。発売日や掲載ラインナップについての情報は6月に入ってからの告知開始となるはずだけども、厳密な情報解禁日などを設けているわけではないので、すでに取材を受けたアーティストたちによるSNS上での発信などから気配を嗅ぎ取っている方も居るんじゃないだろうか。
『BURRN!JAPAN』は1987年から1990年にかけ、僕が『BURRN!』誌の編集部に籍を置いていた時期に、ほぼ半年に1冊のペースで発行していたもの。僕自身が同誌を離れたことによりそれ自体の発行はVol.6でストップしていたが、長い時を経て2016年より再スタートすることになり、LOUDNESSが表紙を飾ったVol.7は同年11月21日に発売されている。
ちなみにLOUDNESSは、かつての『BURRN!JAPAN』では一度も表紙になっていなかった。おそらく当時の僕としては、LOUDNESSは『BURRN!』本誌で表紙になるべきバンドだと捉えていたのだと思う。また、実際、『BURRN!JAPAN』を作ろうと思ったのも、当時の『BURRN!』には日本のアーティストのインタビュー記事を載せる機会があまりなく、年に1~2枚アルバムを出すことが常だった当時の邦楽のリリース周期に合わせた記事作りがしにくいこととも無関係ではなかった。数年に一度しかアルバムを出さない海外の大物のインタビューが年に何度も掲載されるわけでもないのに、国内のバンドのインタビュー記事が新作リリースのたびに載るというのはいかがなものか、というのがあったように思う。そんななか、LOUDNESSやVOWWOW、E・Z・Oといったバンドたちは『BURRN!』本誌でも大きく扱える可能性が高く、状況次第では表紙を狙える位置にもいた。ただ、そうしたポジションにはまだ到達していない国内バンドのなかにも魅力的な存在はたくさんいて、しかも多様化しつつあった。あの頃『BURRN!JAPAN』を作ろうとしたのも、そうした事情からだったように思う。
なんだか妙に説明が長くなってしまったが、とにかく次号の『BURRN!JAPAN』を楽しみにしていて欲しい。ここに、先日行なわれた鼎談(3人のアーティストによる会談)取材時の写真を紹介しておく。敢えて写真の上半分は隠しておくが、どんな顔ぶれであるかは一目瞭然だろう。偶然にも、三者の手がじゃんけんのようになってしまったが。
というわけで、『BURRN!JAPAN Vol.16』に関する続報をお楽しみに。そうこうしているうちに、僕は、37冊目となる『MASSIVE』についても動き出すことになるはずだ。
増田勇一のmassive music life
いつのまにか還暦を過ぎてしまった音楽系モノカキの、 あまりにも音楽的だったり、案外そうでもなかったりする 日々。
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